阪神淡路の震災から26年が経ちました。
大学入学前に震災後の現場で解体工事のお手伝いをしました。
4月に入学した同級生には神戸の子もいたので、
親御さんは大変だったろうなと今更ながら思います。
建築学科の授業では震災のことが取り上げられたことを記憶しています。
家づくりに携わる者として、微力ながらできるだけ耐震性の高い建物を
提供することが社内の共通認識になっており、
現在、新築は全棟長期優良住宅で、耐震等級3を最低基準としています。
リフォームはもちろん全面的に耐震改修するのがベストです。
ただし、田舎の家の場合は建物が大きく、納屋や離れが建て増しされている
ような状態だと、耐震改修に相当なコストがかかります。
耐震化のセミナーなどに行くと、部分的なリフォームの場合でも、
工事をする部屋だけを「シェルター化」するという考え方が良いと聞き、
それを実践しています。
極力既存の柱は抜かず、できるだけ耐力壁を確保し、
LDKだけのリフォームだとしたら、ひとまず他の部屋はおいといて、
全体のバランスに配慮しつつその部分の耐震性を上げます。
「シェルター化」の考え方は断熱改修でも同じようなことが言えます。
リフォームをご検討中の方はご参考までに。
今年はコロナで受験生は大変だと思いますが、
春にはそれぞれの花が咲くように。